ピッキングバイトの年齢層は?実態は40代50代に人気!その理由と無理なく働くための注意点
物流倉庫のお仕事では幅広い年代の方が活躍されています。
特に未経験の40代50代から注目されています。

ピッキング現場を希望するミドルシニア世代(40代〜50代)の方が多いのでその理由や実態を派遣会社社員の目線で紹介します。
倉庫では多くの40代50代の方が活躍している一方で体力的な負担や環境面の厳しさもある仕事です。
日々何名ものスタッフをピッキング作業の現場へ派遣している現役派遣会社の社員目線から実際に働いている人の年齢について詳しく解説します。
- 調査概要
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この記事は、実際にピッキングバイトの経験がある30名の体験談(一次情報)だけを使用しています。口コミサイトやAI生成文ではなく、アンケート形式で収集した生の回答をもとに構成。仕事内容・勤務時間・給与・人間関係・やりがいなどリアルな現場の声をそのまま反映しています。
- 調査方法:クラウドワークスによるアンケート調査
URL:https://crowdworks.jp/public/jobs/12486782 - 対象者:倉庫でピッキングバイトの経験がある男女年齢不問
- 回答数:30名
- 調査期間:2025年9月
- 発行:株式会社Glip
本記事では、回答者の声は誤字脱字の修正以外は改ざんせず掲載しています。
- 調査方法:クラウドワークスによるアンケート調査
ピッキングバイトの実態調査で回答をしていただいた方の年齢層は以下の図です。


最も多いのは男女共に20代後半でした。
- 平均年齢:約29歳
- 最年少:17歳
- 最高齢:50歳
出典:ピッキングバイト実態調査 2025年9月実施 【生データ】
今回のアンケート調査では幅広い年齢層の方が働いている結果でした。

派遣会社から見ると実態と乖離していたので、ピッキングバイトに応募される年齢層について現場目線で解説します。

ピッキングバイトで勤務している方のリアル
アンケート結果と実際に現場へスタッフを派遣している立場から見た年齢層には違いがあります。

実態調査では平均年齢が大体29歳くらいでしたが鈴木さんはどう思いますか?

現場に派遣希望する人は40代50代の方が多いので、時期やタイミングによって変動するものの実態とは違うと思います。
倉庫にスタッフ派遣をしている鈴木さんの意見をもとに、ピッキングバイトに応募している人の年齢層を考えていきましょう。
ピッキング現場で働く人の年齢は上昇している!
実態調査の回答者は20代後半が多かったですが、派遣の現場では高齢化社会への変化と同様にピッキングバイトで働く方も高齢化しています。

当社で勤務するスタッフさんの平均年齢は40代~50代の方です
鈴木さんがピッキングバイトをしていた約20年前に比べると確実に高齢化しているとのことでした。(鈴木さんは20年前にピッキングバイトをしていました。)
ただ、若い方が働いていないわけではありません。
学生を中心とした若年層は長期休みの期間に多く働いています。冬休みから春休みにかけては物流倉庫も繁忙期になるため若い方も増えます。

大学生で短期集中で働いている人は現場でよく見かけますよ。
派遣会社社員の知っている最高齢スタッフ
派遣会社社員の鈴木さんが最高齢のスタッフの事例を紹介します。

私の知っている最高齢は68歳。当時、父と年齢が一緒で驚いたのを覚えています。
この方は若い頃から物流現場での経験が豊富で現場歴40年の大ベテラン。
「体力的にきつくないですか?」とお声がけしましたが慣れているからとの返答できびきびと仕事をされていたのが印象的だったそうです。
68歳でピッキング作業はかなりしんどい。経験があったから問題なく働かれていましたが、60代で物流現場初勤務は体力的に厳しい。
派遣会社の工夫と取り組み
勤務する年齢層の変化に合わせ、派遣会社でもミドルシニア世代が安心して働けるようさまざまな工夫が行われています。

未経験の40代50代の方でも安心して働けるよう派遣会社も色々工夫しています。
- 最初は出来るだけ軽い荷物を扱う現場を紹介して徐々に慣れてもらう。
- 面倒見のよいリーダーがいる現場を紹介して孤立しないようにする。
- 事前に事故事例を共有しケガ防止の教育をする。
工夫の甲斐あって最近では未経験のミドルシニア世代が増えています。
派遣会社でも未経験のミドルシニア世代が活躍できる工夫をしています。
職場環境の進化
かつては体力勝負の現場という印象が強かった物流倉庫も今では働きやすさを重視した環境整備が進んでいます。
近年多くの物流倉庫では、40代50代の方や女性、体力に不安がある方でも安心して働けるよう職場環境の整備が積極的に進められています。

かつての物流倉庫のイメージと違い空調が完備され快適に勤務できる現場が増えています。
また、重い商品の搬送を補助するロボットを導入したりする企業も珍しくありません。
ピッキングツールの進化と技術の恩恵
ピッキング作業と聞くと紙のリストを片手に広い倉庫を歩き回るイメージを持つ方も多いかもしれませんが現在多くの現場では便利なツールが導入され作業のやり方は大きく進化しています。

ハンディターミナルという小型の機械を使えば次にどの商品をどこからピッキングすればいいのか画面に表示されます。
また、タブレット端末で商品の画像を確認しながらピッキングできるシステムもあり未経験者のピッキングミスを防ぐことができます。
人気のピッキングバイトですが無理なく続けるにはいくつかの注意点があります。
年齢や経験不問で歓迎される仕事ですが自分の体力や働き方の希望に合った職場をポイントをおさえて選んでいきましょう。

特にピッキングバイトをしようと思っている40代以上の人が大変な思いをしないために具体的なポイントを紹介します。
軽量物を扱う倉庫を選ぶ
40代50代の方がピッキングの仕事を無理なく続けるには扱う商品に注目して仕事を探すことが大切です。

扱う商品が重いと作業がきついのがピッキングバイトです。
無理なく働くためには軽量物を中心に扱う倉庫を選ぶのがおすすめです。軽量物を扱う職場は同年代の40代50代も多く活躍しており体力に自信がない方でも安心して勤務できます。

求人情報を検索する際はキーワード検索で「コスメ ピッキング」と商品名を絞って検索するのがコツです。
40代50代が避けるべき倉庫はここ!
選ぶべき倉庫に対して避けた方が良い倉庫の特徴もお伝えします。

ピッキングの仕事に慣れてしまえば高時給の案件も多いのでチャレンジしても良いと思いますが腰の負担があるので40代以上の方は避けた方が無難です。
飲料やスーパー向けの食品は高確率で扱う商品が重く体力的な負担が大きくなるので40代50代の方は避けた方が無難です。また倉庫が広くなればなるほどピッキングの時の歩行距離が長くなるので疲労も溜まりやすくなります。

重量物・歩く距離が長い倉庫は20代30代が多く活躍しているので40代50代にはその勢いがプレッシャーに感じてしまうので避けた方がいいでしょう。
短期バイトや派遣を活用して試すこと
40代50代でピッキングの仕事が初めての方やブランクがある主婦(主夫)の方にとって本当に自分にもできるか不安もあると思います。
そんな時はまず短期や単発のアルバイトから始めてみるのがオススメです。
1日から勤務可能なのでその倉庫の作業内容や職場の雰囲気が自分に合っているか、体力的に無理なく続けられるかなどを気軽にお試しできます。
短期単発のお仕事を探す時には以下のようなサービスを利用すると便利です。

派遣会社では働く人の不安に寄り添ってお仕事の紹介をしています。超短期でも大丈夫!遠慮なく色々相談してみて下さい。
ケガをしないための体の使い方をして怪我を防ぐ
ピッキングの仕事は長時間の立ち作業や歩き回る動作が多いため、ケガをしないための体の使い方も覚えておきましょう。

現場で働く40代以上の方のケガで一番多いのが腰痛です。

中途半端にかがんで手で持とうとすると20代でも腰を痛めます。
腰への負担はかかるので体全体を使ってピッキングしていきましょう!
また、ピッキングバイトでは想像以上に歩くためクッション性の高いスニーカーを選ぶなど足元の装備も大切です。休憩時間にはストレッチを取り入れるなど勤務の中で少し工夫するだけでも体の負担は大きく変わります。
ケガを防止するには働きやすい服装選びも大切です。過去記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。
ピッキングバイトは幅広い年齢の方々が働くお仕事です。
現場で働いている人は40代以上の人が多いです!
40代50代の人が働いている理由は、体力が必要な仕事である一方で技術進歩のおかげで安心してチャレンジできる環境が整っているから。

近い将来ピッキングバイトで働く方の年齢の中心は50代になっていくでしょう!
人材派遣の現場目線でそう思っています。
だからこそ年齢はそこまで気にせずに未経験者でも稼ぎやすく活躍できるこのお仕事に是非チャレンジしてみて下さい。
やってみたら向いているか不向きかはわかりますよ!


